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2018年2月授業報告(2年生~中級コース)

今月は「先月のレメディの復習(Ambr.Bar-c.Coloc.)」「ケース学習」「今月のレメディ学習」「オルガノン学習§178~193」を学び、最後は「修了式」をして、この1年の授業を終えました。(画像はハーネマン像。200年以上前、彼は、真の療法家は偏見なき観察者であれと述べました)

 

「ケース学習」

最近、講師が経験したシンプルな急性のケースをシェアして、皆で一緒に考えて行きました。

ケースをじっくり読んでから、前分析をした上で、本分析に入りました。

ホメオパシーで一番大切なことは、「偏見なき観察者」であることです。

ホメオパスの役割は、医師がするような治療でもなく、臨床心理士やセラピスト等が行うような分析・指導でもありません。ただ、ありのままを観察し、その全体に類似性があるレメディを自然界から探し出すことです。

偏見なくその人全体を観るということは、簡単に言えば広く長く深く観ることです。
そうして、始めて「全体像」が見えてきます。それは、知覚可能な症状の全体であり、その人の持つ固有の質感(エネルギー)です。

このホメオパシー特有の観察眼は、最初は難しそうに感じるかも知れませんが、実習を通じて、コツが分かってくれば、誰にでも身に付けられます。そして、これを繰り返すことで、自然にものごとの本質を捉える力もできてきます。

今回のケース学習では、結果的には、皆さん結構レメディを外していました。
最後の決め手になるSRP(その人に際立った特徴的な症状)の観方が、やや甘かったようです。

でも、このケースの実習経験を通じて、偏見なき観察者への道筋ばかりでなく、講師が選んだレメディの新たな面を知ることができたと思います。

(参考/オルガノン§6抜粋要約)

偏見なき観察者が唯一知覚すべきものは、外部に表現された病の徴候・現象・症状の全体(本来の健康状態からいかに逸脱しているか)である。療法家は、生命エネルギーの病的な作用(逸脱部分)全体を「観察」する必要がある。(外部に表現された症状以外に見るものはない)

 
「修了式」

授業の最後に、お一人ずつ、この1年間を振り返って頂き、今後の抱負を述べて頂きました。皆さんに共通していたのは、この2年間があっという間に終わってしまったこと。そして、あと2年間、さらにホメオパシーを深めて行きたいとの力強い言葉でした。

新年度上級コース(3年生)からは、いよいよケース実習が始まります。
ホメオパシーは実践を通じて、はじめて理解できることが多いものです。きっと、皆さんの内面で、次第にホメオパシーが深まって行く喜びも感じられるでしょう。