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2018年5月授業報告(4年生~プロフェッショナルコース)
5月12日(土)13日(日)
今月は、「先月のレメディの復習」「ホメオパシー方法論(原因論的処方)」「今月のレメディ学習(Cic.Bufo.)」「ケース学習」「周期律について(第3シリーズ)」
「ケース学習」「周期律について(第3シリーズ)」
「ケース学習」と「周期律」の講義を連動するように進めてみました。
講師がかつて経験した比較的シンプルなケースを材料にして、クライアントにベストマッチしたレメディを考えて行きました。ケース分析に至る前に、全体を偏見なく見渡す「前分析」をしながら、たった一つのレメディにたどり着くまでの考え方を確認しながら、ゆっくりと進めました。
このケースでは、講師は「Phos.」が最適レメディに選びましたが、生徒さん全員も、「Phos.」だと考えました。レメディのイメージは、しっかりできていることが分かり、うれしく思いました。
この講義を受けて、「Phos.(P燐)」が周期律表のどこに位置するか、確認をしました。
鉱物レメディは、周期律上のどこに位置するかで、その特徴をより深く理解することができます。「P」は、上から3列目(第3シリーズ)の15ステージに位置づけられます。
周期律全体の再確認(周期律は、人間の発達段階のレプリカであること)
第3シリーズの意味(家庭内での、子供の自我の発達プロセスであること)
15ステージの意味(自我の発達において、親からの愛・ケア・栄養は、そろそろ要らなくなり、家庭から外に向かって出て行こうとする段階)
を順次、解説して行きました。(元素のレメディの特徴を周期律から理解する考え方は20年ほど前からホメオパシーの世界で始まった一仮説です)
「P燐」の位置する「第3シリーズ+15ステージ」は、およそ自我が完成し始めている段階です。
家庭内の親よりも、外部の友人との交流に重きを置くようになります。このような周期律からの理解ができるようになると、マテリアメディカに書かれている「Phos.」の症状の意味が腑に落ちるようになります。そして、「Phos.」に似ているレメディとの鑑別もしやすくなります。
最後に、よく似ていて間違えやすい「シリカSil.」と「サルファSulph.」との周期律表での比較をして、講義を終わりました。
鉱物レメディでは、通常のマテリアメディカだけでなく、周期律からの理解を加えることで、似たレメディ間で間違えるリスクを減らすことができます。