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2018年7月授業報告(2年生~中級コース)

7月21日(土)22日(日)

今月は、「先月のレメディ復習(Lil-t.Verat.Graph.)」「オルガノン学習§85-99」「今月のレメディ学習(Med.Bar-c.Con.)」「古典的ケース学習」を学びました。(画像は、Conium)

 

「今月のレメディ学習(Med.Bar-c.Con.)」

Med.は、ノソーズ(Nosodes=病巣部から調整される)に分類される、やや珍しいレメディです。
ホメオパシーの三大マヤズムの一つSycoticマヤズムの核心を表すレメディです。
授業では、このレメディの病気疾患をイメージするところから始めました。

インドのホメオパス・サンカランは、このレメディについて、次のように述べています。

「Sycoticマヤズムの中心となるフィーリングは次のようなものである:“自分の弱さが隠れている間、私はOKである。自分の弱さは致命的なものではなく、それで終わりではないとわかっているけれど、しかしそれが暴露されると、私は非難され多くのものを失い弱みを握られ地位が危うくなるだろう。だから、この弱さが表に出ないようにあらゆる事をしなければならない。そうすると、自分の弱さと反対の方向を大げさにやっていかなければならないようである」

このレメディは、意外にも、子供に使われています。遺伝的な問題を抱えたケースに、有効だと言われて来ました。
Bar-c.は、発達遅延・障害に非常に有用なレメディです。特に子どもの遅い成長と、子どものようになった高齢者に、世界中で役立って来ました。
精神面では、極端な自信のなさが特徴的で、人から笑われることに特に敏感です。恥ずかしがりで、予期不安感が強く、些細なことにも優柔不断です。
身体面では、寒さに超敏感。とても風邪をひきやすく、扁桃腺などの腺が腫れやすため
高熱になりやすいことがあります。
レメディ像の理解を終えてから、各講師の持っているケース紹介もして行きました。
遺伝子レベルの問題を抱えた子供の改善例もあり、通常ではありえないようなお話も伝えることができました。ホメオパシーは、波動療法ですから、遺伝子(モノレベル)よりも上位のレベルを変化させ、全体を健康にしてゆく可能性を秘めています。
Con.は、セリ科のドクニンジンから調整される植物レメディです。
このレメディの原材料の持つ特性は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの処刑の様子から理解するのが一番早いので、ソクラテスの最期のお芝居動画を観てもらところから始めました。その模様は、ソクラテスの弟子プラトンによって『パイドン』に詳しく記されています。
このレメディは、神経と筋肉に作用し、協調運動障害と麻痺を起こします。特に高齢者によく適用されてきました。または早くに老けこんだた人にも適用されます。
身体的には、腺、特に乳腺と卵巣(男性では前立腺)が影響を受け硬くなります。石のような硬化が特徴です。まるで塊があるような感覚も見られます。性的パートナーの喪失後に苦しむ方が多いようです。

このレメディもレメディ像の理解を終えてから、講師のケース紹介をして、理解を促して行きました。