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2018年10月授業報告(4年生~プロフェッショナルコース)

10月13日(土)14日(日)

今月は、「8月のレメディの復習(Hell.Fl-ac.)」「ケースから2回目の処方を学ぶ」「ケース学習」「レメディ学習(Dulc.Lac-d.)」「ホメオパシー方法論(マヤズム的処方について)」を学びました。(画像は乳牛)

 
「レメディ学習(Dulc.Lac-d.)」

Dulc.は、ナス科ウッディナイトシェードから調整される植物レメディです。
生徒さんたちには、事前に現物質の情報を調べてきてもらいました。ヒヨドリジョウゴとも言われるようです。軽い毒性があるものの、ヒヨドリは、これを食べても大丈夫なようです。

このレメディは、モダリティー(悪化・好転要因)に特徴があり、特に寒さと湿気で悪化します。著名なレメディRhus-t.(つたうるしから調整される)ととても似ています。
皮膚症状、カタル性症状、などが出やすいレメディです。冷えから起きる下痢症状も特徴的です。精神面では、落ち着きがなくて怒りっぽく、勝気で自己中心的で家族に対して支配欲が強い面が見られます。健康な状態では、とても元気で頼りがいがあるタイプです。

Lac-d.は、牛の乳(脱脂粉乳)から調整される動物レメディです。
このレメディについても、生徒さんたちには、事前に現物質の情報を調べてきてもらいました。牛乳の成分の特性だけでなく、人間に使役される家畜としての乳牛の悲しさを反映しているレメディでもあります。ある生徒さんの知人のコンビニのオーナーが似ているとのことでした。その人は、奴隷的で自由を奪われている方です。しかし親会社には抵抗することなく、限られた空間で圧迫感を感じながらも我慢しているようです。
24時間働かないといけないような職場で働く人たちの中には、このレメディを必要とする方も多いかも知れません。
身体面では、特に頭痛症状が特徴的で、Nat-m.(塩から調整される)に似た点もあります。事実、脱脂粉乳には塩化ナトリウムが含まれています。
一般には栄養不全や貧血症状のため、疲労困憊している場合に適しています。また、トイレを閉めて用を足すことができないような閉所恐怖症にも使われてきました。他には、冷え性、肥満、牛乳不耐性などが特徴的な点です。
まとめとして、インドの著名なホメオパス・ファロックマスター先生の著書「Lac.乳のレメディー」の要点をまとめた資料を解説して、講義を終了しました。
過去のどの学年の生徒さんもこの「Lac-d.牛乳」の授業を通じて、多くの家畜が置かれた状況を学んだ後には、牛乳を飲みたくない、牛肉を食べたくない、そんな気持ちになるようです。私達人間は、自分たちが生きるために家畜たちにどのような振る舞いをしているのか?を知る機会になりました。