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2019年1月授業報告(2年生~中級コース)

1月26日(土)27日(日)

今月は「先月のレメディの復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習(Cimic.Cic.Cupr.)」「ケース学習」を学びました。(画像は、Cupr.銅)

 

「今月のレメディ学習(Cimic.Cic.Cupr.)」

いずれのレメディ学習も、その原材料について調べて来て頂き、授業で発表するところから始めました。

Cimic.は、著名なレメディPuls.と同じ仲間のキンポウゲ科の植物~ブラックコホシュ~から調整されるレメディです。

その原料はアメリカ先住民が様々な疾患に活用していた薬草です。アメリカのホメオパシー専門家によって広められて以来、ホメオパシーの世界では、多くの女性を助けて来ました。月経の諸症状、妊娠中の不調、更年期障害、肩こりからの首の痛みや頭痛、ホルモンアンバランスによる感情の乱れなどに使用されてきました。
授業の始めに、この植物の画像から、みなさんが感じる質感を発表してもらいました。
白く綺麗で可憐な花ですが、根はたくましく、人をがんじがらめにするかのようです。
産後の鬱状態にも活用されてきました。
関連レメディとして、Caul.(ブルーコホシュ)も取り上げました。このCaul.も妊娠・出産時に活用されるレメディの一つです。

 
Cic.は、セリ科のレメディで、主にけいれん的症状に適用されます。
セリ科植物固有の感覚から、どのような症状の人に適しているかをイメージしてもらうところから始めました。
Cic.はCow baneという呼び名は牛が食べて死ぬということから由来しています。強い神経症状を持ったレメディです。このレメディは、古典的なマテリアメディカを読むと、強いけいれん症状のオンパレードです。頭を怪我したこと、歯が生えかけていたり、お腹に虫がいる子供、皮膚症状を抑圧したことなどから起きるけいれん等。その症状も激しく、今ではほとんど聞かない破傷風のときに起きるような強直性けいれんとも関係があります。もう一つの特徴が、頭部の皮殻質の湿疹です。

 
Cupr.は、銅から調整される鉱物レメディです。このレメディもけいれん的症状に適用されます。
かつて、ハーネマンは、欧州で大流行したコレラの治療に大きな成果をあげました。
Cupr.は、その時に使ったレメディの一つです。(他は、Camph.とVerat.)
Cupr.はけいれん的症状と強い関係があり、てんかん・こむら返りなどの症状の第一候補レメディです。Cupr.のけいれんは手足の指先から始まります。
全体的にコレラとの類似性があり、吐き気が強く、米の研ぎ汁様の下痢とともに、胃が死んだような感覚になることがあります。
また発疹や分泌物の抑圧、接触、頭脳労働、肉体労働から悪化しやすい傾向があります。精神面では、強い義務感にしばられ、堅苦しく気難しく、自己批判的で、常に内面の強い感情を抑圧しています。
身体面では、激しい咳発作、窒息感、百日咳、顔が青ざめること、などが特徴的です。