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2015年2月授業(1年生)

2月21日(土)

今月のレメディ学習は、Apis.Aur.の2つのレメディを2日に分けて学びました。それとは別にケースを通じてある鉱物レメディも学びました。

Apis.は、ミツバチから作られる動物レメディです。急性では、蜜蜂に刺されたような赤く腫れて熱い皮膚症状によく利用されてきました。慢性では、そわそわして落ち着きなく、嫉妬や怒りなど強い感情を持った方や、身体面の腫れやむくみ症状を持ちやすい方にマッチします。全体に蜜蜂の生態イメージに近い雰囲気を持っていることが多いです。

Aur.は金から、作られたレメディです。あまりにも責任感が強すぎて、自分を責めてしまう方にマッチするものです。

今月のオルガノン学習は、§25~§29です。
ホメオパシーの基本は§1からこの§29までの範囲にあります。

 

レメディ学習とオルガノンを学んだ後に、身近な人の相談ケースをしました。
今月は、ある通信生のご家族のケースを取り上げました。
内容的には、かなり上級向けになりますので、講師のリードで、ケースへの取り組み方を伝えることに重点を置きながら進めました。

このケースは、急性対応と慢性対応の2段構えで、進めるものでした。

急性対応は、さほど難しくありませんが、慢性対応は、「症状の全体像」をよく理解する必要があります。特徴的な症状を皆さんにピックアップしてもらった上で「その人の癒されるべきところ」に焦点を当てて行きました。

そこまで、まとめると、癒すべきところ(病んでいる中心)が自然に見えて来るものです。そういうシングルレメディに至る自然な流れの中で、ある生徒さんが、とても類似性の高いレメディを提案してくれました。

これは、とても良いケースなので、引き続き、そのレメディを色々な視点から学びました。
ケースを通じたレメディ学習は、これまでも何度かしてきましたが、今回が、一番すんなりと理解してもらえたように思います。

ケースの全体像とレメディの全体像が、ピッタリだったからだと思います。

とても良いレメディ学習が出来ました。今後も続けて行きたいと思います。

 

2月22日(日)

最初に、前日のケース学習の補足をしました。
ケース学習の良いところは、「生身」の人間を通じて学べることです。
そこで、気付くのは、人は誰でも自分の色眼鏡を掛けてこの世界を見ているということです。

同じできごとを経験しても、皆それぞれに違うことを感じたりします。
それが、人の個性ですが、それが、慢性病の元にもなり得るのです。
かなり古くから仏教では「唯識」という人間観がありますが、ホメオパシーも同じ立場に立っています。このことを伝えました。

 

続けて、午前中は、2つ目のレメディ学習をしました。

 

ランチを挟んで、午後からはグループ学習をしました。

「病」とは真逆の観点からの実習です。
自分が幸せに感じたり、生き生きと感じられる趣味や興味あるものは何ですか?と
互いに確認し合う実習をしました。

ハーネマンは、オルガノンの表紙に「Aude sapere」という言葉を掲げています。
訳すならば、「蒙を啓け!」という意味ですが、ホメオパシーを学び続けて行くということは、いつも自分の「蒙を開き続ける」ことだと思います。

幸せという入り口から病のヒントに至るプロセスからは、代償行為(そうしないと自分が壊れる)やポラリティーやモダリティーなどがあり、ホメオパシー的な観方考え方が満載です。そして、何よりもこの方法でもその人固有の特徴をとらえることができました。
同時に、自分が気付かない自分を発見することにもありました。

新しい試みでしたが、人を理解するための方法の一つになると思います。
このグループ学習を通じて、お互いの理解が更に深まったのは、間違いないところです。

最後に、この1年間の修了式をしました。
一人ひとりに、思うところをお話して頂き、修了証を手渡しして1年間の学びの締めとしました。

今から、新年度が楽しみです。