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2015年4月授業(1年生)
今年度の新入生(8期生)の初めての授業でしたが、全体としては、とても良い授業になったと思いました。
東京と鳥取の通信生もWEB(ライブ)授業に参加されて、積極的に意見も言って頂き、お互いの顔を十分に知ることが出来ました。
講師としても、いつも初回授業は緊張してしまうのですが、8年目ということもあるのでしょうか、あるいは落ち着いた生徒さんが多いからでしょうか、みなさんの表情を確かめながら、落ち着いて進めることが出来ました。(写真は硫黄=Sulph.)
今年度も講師からの一方的な授業は避けて、生徒さんからの発言から授業を進めて行きたいと考えています。当校の伝統~『学校は生徒が主体的に創るもの』~という基本姿勢は貫いて行きます。
今月の授業は・・「オリエンテーション」「ホメオパスの役割」「オルガノン入門」 「レメディとは何か」です。
「オリエンテーション」(荻野講師)
全員の自己紹介の後、特に次の4つについて、当校での学びの基本方針や生徒さんにお願いしたいことを伝えました。
1.ホメオパシーの基本をマスターすることを大切にして進めて行きます。
2.理論より実践・経験重視の学びにして行きます。
3.学校とは生徒が創るものという姿勢で臨んで下さい。
4.ホメオパシー的世界観を身につけて下さい。
「ホメオパスの役割」(荻野講師)
ある具体的なケースを元にして、ホメオパスは、人にどう向き合い、どのように健康に導いて行くのか?について、皆で考えながら、進めて行きました。
ホメオパシーの創始者ハーネマンは、著書『オルガノン』で「病気を癒す」とは言わず、「病気の人を癒す」のが、真の療法家(ホメオパス)の役割だと言っています。
具体的なケースを元にして、この言葉の意味するところを考えて行きました。
「オルガノン入門」(野村講師)
オルガノンをただ精読するのではなく、生徒さんならどう考えるのか?という投げかけから始めました。
例えば、「あなたが考える理想的な治癒とはどんなものですか?」
と考えて頂いた上で、ハーネマンの考えと突き合わせて行きました。
『オルガノン§2』で、ハーネマンは、「理想的治癒とは、速やかで穏やかで永久的な健康の再建である。」と述べています。
みなさん、ハーネマンの考えと似ている方が多かったですね。
こんな感じで、§1~6まで進めました。
「レメディとは何か?」(荻野千恵美講師)
この授業でも、生徒さんへの投げかけから、始めました。
「あなたが思うレメディとはどんなものですか?」そして「あなたなら、レメディの勉強をどのように進めたらいいと思いますか?」
こういう基本的なことを皆さんとお話しした上で、今月のレメディ学習に入りました。
今月は、Sulph.とPuls.の2つのレメディだけに絞り込みました。
Sulph.は「キング・オブ・レメディ」と呼ばれるレメディの代表であり、Puls.は「クイーン・オブ・レメディ」と呼ばれるもう一方のレメディの代表です。
それぞれの原材料の質感(エネルギー)を映像や実物を交えながら、ゆっくり進めて行きました。
途中、レパートリー(症状からレメディを検索する辞書)も少し触れながら進めると、この辞書の不思議さに皆さんが驚きました。この辞書が使いこなせるようになると世界が変わって行くのを感じられることでしょう。
講師の言う事や先人の言う事を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え行動するホメオパス(プロであれ家庭内の健康管理者であれ)になって頂きたいと願っています。