お知らせ&更新情報

2025年度クラシカルコース(専門コース・18期生)募集中!

クラシカルホメオパシー京都では、2025年度のクラシカルコースの募集を開始しました。
クラシカルコ-スは、従来の「4年制専門コース」を名称変更をさせて頂きました。
また、2025年度より、アドバンスコースを新規開講させて頂きます。
それに伴い、2025年度から、クラシカルホメオパシー京都で開催する各講座について以下のように、講座全体を再編(含:一部名称変更)させて頂きます。

 

はじめてのホメオパシー

初心者向け

ホメオパシーについてほとんど何も知らない方のための初心者向けセミナーです。本などを読んだだけではわかりにくい点を丁寧にご説明させて頂きます。京都四条教室で定期開催中です。オンライン受講可。1日完結です。

>> はじめてのホメオパシー

セルフケアコース(旧:ホメオパシー(6回)基本講座)

初心者~読書や実践歴のある方向け

ご家庭で、ホメオパシーによる健康管理が実践できるレベルを目標にした講座です。「子供の問題」「怪我への対処」「風邪の時どうするか?」など、状況に応じたホメオパシーレメディの使い方を身に付けられます。自分が、自分と身の回りの人の健康維持の主役になることを目指します。京都四条教室で定期開催中です。オンライン受講も可能です。半年程度学びます。

>> セルフケアコース

新規開講!アドバンスコース

初心者~セルフケア実践歴のある方向け

ホメオパシーをさらに深めながら、セルフケアの力を確かなものにするコースです。「セルフケアコース」より一歩進んだ少し本格的な内容になります。受講日時が、毎週金曜日の夜になります。授業のすべてはオンライン受講となります。当コースを修了後、課題提出等に応じて、クラシカルコース2年次へ編入可能です。スペシャリストへの第一歩の授業をじっくり1年間学びます。

>> アドバンスコース

クラシカルコース(旧4年制・専門コース)

初心者~本格的に学んでみたい方

すべてのコースの中で最も本格的に学ぶことができます。基本から順次進みますので、無理なく始められます。プロのセラピスト(ホメオパス)になる力も付けられます。4年間でしっかり力を着けて頂きます。毎年春スタートの4年制コースで、京都四条教室にて開講しています。リアルタイムで、オンライン(Zoom)の受講も可能です。ご自分のペースで学ぶ完全通信制もあります。

受講形態は3つから選択できます。

  • リアルタイムでの教室受講、
  • リアルタイムでのオンライン(Zoom)受講、
  • お好きな時間やご自身のペースで学べる、完全通信制

があります。

>> クラシカルコース

授業見学会・入学説明会開催中

2025年度「クラシカルコース(4年制・専門コース)18期生」募集 及び、新規開講の「アドバンスコース」募集にあたり、授業見学会・入学説明会を開催します。

2025年3月~クラシカルホメオパシー京都(CHK)セミナーのお知らせ

3~4月のクラシカルホメオパシー京都(CHK)開催セミナーのお知らせです。

恒例になりました、春の公開講座『CHKホメオパシー春の会(2025年3月15日(土))』を開催します。

参加費無料。Zoom参加可。教室定員20名まで(お申し込み順)

春の公開講座『CHKホメオパシー春の会(2025年3月15日10時~16時半)』参加費無料|クラシカルホメオパシー京都

<内容>
〇妊娠力を高める=生命力を高める
〇快適な生理は、妊活にとっても重要
〇心身が冷える体質を変えるには
〇婦人科系の乱れ(生理痛・PMS・生理不順・生理時の心身全体の不調)に対して、ホメオパシーでできること
〇婦人科系の乱れを整えてきたレメディたち

3月29日(土)13時~

はじめてのホメオパシー(1回完結)(2025年 3月29日土曜日)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

4月10日(木)10時~(6回セルフケアコースの1回目と兼ねています。引き続き6回コースに参加可能)

4月12日(土)10時~(6回セルフケアコースの1回目と兼ねています。引き続き6回コースに参加可能)

はじめてのホメオパシー(1回完結)(2025年 4月10日木曜日)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

はじめてのホメオパシー(1回完結)(2025年 4月12日土曜日)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

4月10日(木)10時~ 初回開講

4月12日(土)10時~ 初回開講

4月開講!ホメオパシー基本6回コース(木曜日)(4/10日~1回目)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

4月開講!京都ホメオパシー基本6回コース(土曜日)(4/12~16回目)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

海外在住で日本語でホメオパシーを学びたい方へ

現在、海外在住の方で、英語や現地の言葉ではなく日本語でホメオパシーを学びたいと思われたことはないでしょうか?
ホメオパシーの専門用語を理解したり、独特な表現を掴むには難しいと感じておられませんか?
クラシカルホメオパシー京都(CHK)では、海外在住の方にもホメオパシーを日本語で学んでいただけます。

CHKでは、日本での実績と経験のある日本人講師から、日本語で学べます

200年以上前にドイツから始まったホメオパシーですが、日本で、本格的に利用されはじめてから、さほど長くはありません。ようやく20世紀末から、日本でも専門校が出来はじめました。CHKは、2007年に設立しました。それより10年ほど前からあった既存のホメオパシー専門校には、限界を感じ、有志で立ち上げました。
ホメオパシー創始者であるハーネマンが著わした『オルガノン』に基づいた人材育成こそが何より大切だと考えたからです。私たちCHK講師は、この20年間ほど、日本でホメオパシーを実践してきましたが、『オルガノン』の理解が出来ていたら、必ず成果が上がることを実体験してきました。既存の専門校が伝えているホメオパシーには、メソッド(方法論的処方)を伝える場合が多いのですが、様々な個性的な人の健康回復のためには、メソッドよりも基本である『オルガノン』の理解をする方が先決であるとの確信を持つようになりました。それで、「クラシカルホメオパシー」と冠する学校を立ち上げることにしました。今年(2024年)、設立17年目を迎えました。
現在、常勤講師3名と非常勤講師4名(すべてCHK卒業生)が、専門コースの通常授業を担当していますが、全員、『オルガノン』の理解に基づいて数年(5年~20年)以上の実践経験を積んでいます。定期的に、講師や卒業生で集まり、一筋縄では行かないようなケースを持ち寄り、研鑽に努めています。

リアルタイム(Zoom)でも、動画受講でも、学べます

2019年末に始まったパンデミック以来、専門コースの受講生も大きく変化してきました。オンライン受講生の大幅な増加です。現在、CHKでは、専門コースも基本(入門)講座も、すべて、教室受講生とオンライン受講生(Zoom利用)の両方の方がおられます。場合によっては、オンライン受講生が大半で、教室参加者が、数名のこともあります。
CHKでは、パンデミック以前から、オンライン受講生を多く受け入れてきました。当初は、うまくいかないこともありましたが、特に2020年以降は、非常に安定したオンライン授業が出来るようになりました。北海道から沖縄まで、受講生がおられます。海外在住の方も海外出張中の方もリアルタイム(Zoom)で参加されはじめています。授業後にも、ご自身の都合が良い時に、マイペースで、授業動画を視聴しながら、学ぶ方も増えてきました。

専門コース4年間の全授業内容のデータベースを整えています

2021年以降、各学年ごとに、すべての授業内容(毎月の授業動画+授業資料)をデータ保存しています。受講生のみなさんの自宅学習のサポートを目的に始めたことですが、リアルタイムでの教室参加・オンライン参加が難しい方でも、いつでも自宅で、ご自身のペースで学びやすくなりました。
実際に、このデータだけを元に学ばれて、それをベースにケース実習も行い、卒業される方が、少しずつ増えてきました。もちろん、理解しにくい点があれば、個別指導の時間も設けています。

CHK基本情報

CHKは、4年制のクラシカルホメオパシーの学校です

〇基本方針
各学年毎の目的に応じたホメオパシーの基本と実践力を身に付けて頂きます。
〇学習の進め方
月に1度の週末(土・日)を利用(6+6時間)した講義ですから自宅学習が基本です。
自宅学習を進めやすいように、毎月の授業時に、ご自宅での課題をお渡しします。
また、年に2回、課題を提出して頂きます。
これが卒業資格の一部になります。ご自身の理解度の確認にもなります。
〇学習内容
『オルガノン』に基づき、ホメオパシーの基本理論を学びます原典『オルガノン』を中心にして各学年に応じたクラシカルホメオパシー教育を行います。

1年目はホメオパシーの基本理論全体と特に急性症状への対応について学びます。
2年目はホメオパシーの基本を深めながら、特に慢性症状への対応について学びます。
3年目は比較的シンプルなケース学習を通じてホメオパシーの基本理論を深めて行きます。
4年目は、3年間で修めた基本をふまえて、複雑なケースにも対応できるように、ホメオパシーの理解を深め、実践力を身につけて行きます。

≫ ホメオパシー専門コースの詳細

〇国際セミナー開催(毎年1回/2日間または3日間)

クラシカルホメオパシー京都では、2007年設立以来、ほぼ毎年、世界での実績と実力のあるホメオパスをお招きして「国際セミナー」を開催しています。
在校生のみなさんはもちろん、日本でホメオパシーを学んでおられるすべての方に、世界レベルのホメオパシーを実感して頂きたい。より高く広く深いレベルに進んで頂ければという願いを込めて、開催を続けてまいりました。今後も継続してゆきます。

≫ 国際セミナーの詳細

3つの基本理念

  1. 「”患者”の立場」で立ち上げる”場”
  2. 「”原点”から学び、考えを深められる」”場”
  3. 「人間の内面への旅」を経験する”場”

≫ 3つの基本理念の詳細

CHKは、設立して18年目を迎え、卒業生は、約90名

2024年3月末現在で、CHK卒業生(修了生)は、90名を越えました。まもなく100名に達します。
全員が、プロとして活動しているわけではありませんが、時代とともに、自然療法ホメオパシーを求める方も年々増えています。卒業生の活動も個人健康相談を基本に、入門セミナーやセルフケア講座を実践することが、増えてきました。みなさん、自分に合ったスタイルで、ご自身のペースで、ホメオパシーの啓蒙と実践経験を積んでおられます。卒業後のフォローもCHKでは、力を入れています。

学校案内請求・ホメオパシー専門コースお問い合わせ

学校案内

ホメオパシー専門コースご入学希望の方や、
学校案内、詳細情報をご希望の方はこちらからお問い合わせ下さい。

よくあるご質問もご覧下さい。

学校案内、ならびにホメオパシー専門コースのお申し込み書は、
下記からもダウンロードしていただけます。




2日以内に返信がない場合は、お手数ですが、
CHK事務局までご連絡下さいますようお願いいたします。

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2025年度5月より・新規開講「アドバンスコース」

クラシカルホメオパシー京都では、これまでの受講者の皆さんからのご要望にお答えするため、2025年度より、「アドバンスコース」を新規開講することになりました。

『ホメオパシーをさらに深めながら、セルフケアの力を確かなものにするコースです。「セルフケアコース」より一歩進んだ少し本格的な内容になります。受講日時が、毎週金曜日の夜になります。授業のすべてはオンライン受講となります。当コースを完了後、課題提出等に応じて、クラシカル(専門)コース2年次へ編入可能です。スペシャリストへの第一歩の授業をじっくり1年間学びます。』

ご検討、よろしくお願いいたします。

アドバンスコース

募集人員15名募集 ※最少催行人数5名・オンラインのみ
受講料260,000円(税別)
書籍代35,000円(税別)
授業日時毎週金曜日20時半~22時半(月4回)
就学期間1年間(2025年5月~2026年3月)

ホメオパシーでのシェディング対策

2024年10月から、再度定期接種が始まりました。

私(荻野)自身も2年ほど前から、人混みに行った後に急に体調が乱れることが起きるようになりました。おそらく、これが、シェディングなんだろうと思います。個人健康相談者の中にも時々、これまで元気だったのに、急に不調が起きたというご相談者もおられます。

2024年春には、「流行病下で健康に生きる」セミナーを開催し、その際に、シェディングの実例とホメオパシーによる改善事例をご紹介させて頂きました。

ただ、決まり切った対処法というものはありません。ホメオパシーの基本通り、「個別性」と「全体性」に注目して、都度、その時に必要なレメディを探すことになります。ホメオパシーの基本を理解している人なら、さほど難しいものではありません。

シェディング対策のセミナーも実施し、その後の世間の動きから、様々考えてみましたが、ホメオパシーの基本を学んで頂きながら、個別相談的に一緒に考えて行くのが、一番良い解決法になるのではないかと思うようになりました。

それで、継続的に開講している「セルフケアコース(基本講座)」の時間内で、時間が許す限り、シェディングの個別相談をお受けしてみようと決めました。

もし、シェディングでお悩みの方で、ホメオパシーでの対策にご興味・関心がある方は、ぜひ、毎年4月と10月に開講する「セルフケアコース(基本講座)」にご参加下さい。Zoom受講も出来ます。

4月開講!ホメオパシー基本6回コース(木曜日)(4/10日~1回目)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

4月開講!京都ホメオパシー基本6回コース(土曜日)(4/12~16回目)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都

なお、セルフケアコース(基本講座)とは別に、みなさん、お一人一人のお困りごとに沿ったセミナー(2025年1月13日に初回開催済み)を、4月以降も適宜開催予定です。

『Thuj.(ニオイヒバ)』

こんにちは、CHK荻野千恵美です。

2月11日、CHK四条教室で、CHK卒業生奥永牧さんと松本美紀さん主催の
「アーサー・ビナード氏による詩の講演会とワークショップ」を開催しました。

アーサーさんは、1967年、ミシガン州生まれ。
高校時代に詩作を始め、ニューヨークの大学で英文学を学びますが、
卒論時に出会った日本語に魅せられてしまい,卒業と同時に来日されました。
日本語での詩作を始め中原中也賞、その他、講談社エッセイスト賞、日本絵本賞、
ラジオのパーソナリティとしても、たくさんの賞をとっておられます。

私は、生まれてから日本に暮らし、ずっと、日本語の中で生きてきましたが、
私が知る日本の人たちの言葉よりも、
繊細で豊かなアーサーさんの日本語に驚いてしまいました。

言葉って?
言語感覚って?
アーサーさんは、なんて繊細に出来事を感じ、豊かに表現する人だろう・・・。

私は、世界的なホメオパスであるジェレミーシェア先生が、
レメディは「詩」だといわれたことを、思い出しました。

「詩」は、事実を伝える「文章」ではない。
「詩」は無駄を徹底的に省く。
言葉は、最小限度にまで、絞られると、見えないエネルギーを発散しはじめる。
発散したエネルギーは、私たちの、目には見えない、心のひだにまで届く。
そして、深く強く、私たちの心を揺さぶる。

ホメオパシーのレメディも自然界のものを「希釈」「振とう」という
手間をかけることによって、物質レベルを超えた力を持つようになります。
そのようにして作られたレメディは、私たちの物質レベルを超えたところに
働きかけてくれ、素晴らしい治癒に導いてくれます。

ホメオパシーの四大原則の1つが『Less is more.(微量の方がより強い)』です。
これは、詩とホメオパシーに共通することのようです。

セミナー後半の詩を作るワークショップも素晴らしかったです。
「自分」という題をもらって、参加者がそれぞれに詩を作り、発表しました。
自分を見つめ、表現し、開示するのは、大変で勇気のいる作業です。
でも、参加者全員がそれをすることによって、心を開き、みんなとつながり、
元気になれたように思います。

詩作という作業は、対象物をしっかりとつかんで、
最小の言葉で表現しようとするものです。
それは、ホメオパスがセッションを通じて、クライアントさんから受け取った話を
「統合(癒やすべき点を明らかにする)」していく道のりにもそっくりです。

アーサーさんと親交の深い奥永さんご夫妻が、ぜひホメオパス仲間に
彼を紹介したいと思われたお気持ちは、セミナーを受講してよくわかりました。

ホメオパスは、クライアントさんが、世界をどう感じ、
それにどのように反応するのかということを、偏見なく受け止めなくてはなりません。
それは、言葉を通じて行われます。
アーサーさんのすばらしい言語感覚に触れることは、ホメオパシーを学ぶ人にとって、
とても良い刺激になったのでしょう。
繊細な感覚と豊かな表現力を持つアーサーさんと、
ホメオパシーを学ぶ多くの人がつながってほしいなあ・・・。

これからも、今回のセミナーの続きはしていただけるようなので、ご期待ください!

さて、3月にも2つの特別セミナーを用意しています。

〇3月15日10時~ 春の公開講座『春の会』
https://www.chk-homeopathy.jp/seminar/specialz/3120/

〇3月20日10時~「妊活とホメオパシー」
https://www.chk-homeopathy.jp/seminar/specialz/4244/

ぜひ、ご参加ください。


『Thuj.(ニオイヒバ)』Thuja occidentalis

今月は、Thujをご紹介します。

厳しい寒さの中、ほとんどの木々が葉を落とし、
むき出しの枝を寒空に突き立てているにもかかわらず、悠然と緑の葉を茂らせている。
それが「ニオイヒバ」です。
その針葉樹を原料とするレメディです。

「ニオイヒバ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%92%E3%83%90

現在では、世界中の温帯諸国の、どこでも見られますが、原産地は北米カナダ、
寒冷地の水辺に生息し、樹高20m、幹径1~1.5mにもなる針葉樹です。

葉に芳香があるため、和名では、ニオイヒバと呼ばれるようになりました。
一般名は、Arbor vitae(アルボル・ヴィタエ)。ラテン語では、
Life of Tree“命の木”という意味を持つ名前があるそうです。

日本には、造園樹コニファーとして、明治中期から入ってきました。
虫がつきにくく、成長が早いので、今では日本中でおなじみの樹木です。
生垣として目隠しに使われ、人がはさみを入れることによって、
どのような形にすることもできるので人気です。

カナダの針葉樹林は美しい。
ですが、「外側」の緑に輝く美しさとは真逆な「内側」を持っています。

葉の落ちることがない、常緑の針葉樹林では、年中、地面にまで光が届かないので
下草が生えません。森の中は暗くて寒くて空ろ。
広葉樹のような命の賑わいがありません。

この特徴は、レメディの精神症状に反映しています。

Thuj.を必要とする人は、礼儀正しいけれど、閉鎖的。
何かを隠しているような人。隠す心の裏には、自尊心の低さがあります。
自分を、どこか醜いもの、弱くて、もろくて、壊れやすいものだと思い込んでいます。
ですから、固定観念や強迫観念も強く、いろいろな被害妄想を持ちがちです。

以下は、Thuj.の奇妙でよく知られた精神症状です。

Mind; DELUSIONS, imaginations; Animals, of; abdomen, in
お腹の中に動物がいるかのよう

Mind; DELUSIONS, imaginations; Wood; made of
自分はまるで木でできているかのよう

Mind; DELUSIONS, imaginations; Glass, made of
自分はまるでガラスでできているかのよう

Mind; DELUSIONS, imaginations; Body, body parts; brittle, is
自分の体はこわれやすい

Mind; DELUSIONS, imaginations; Superhuman; control, is under
自分は超人の支配下にいる

Thujの人は、このほかにも、多くの妄想を持っています。
Delusion(妄想)とは、現実にはそうではないのに、本人は、
そうだと思い込んでいることです。

インドのホメオパシーの巨匠サンカランは、

Disease is delusion, cure is awareness.
(病とは妄想であり、治癒とは気づきである)と表現しています。

とても詩的ですね。

100年以上前に書かれた古典的なマテリアメディカでは、
このレメディは、淋病との関係についても書かれています。
ハーネマンが生きていた時代は、性病と皮膚病の全盛期。
当時は、淋病にかかったら、性器にできるコンジローム、
イボやこぶのようなものを切除することを治療としていましたが、
その治療によって病はより深まると、ハーネマンは考えました。
Thuj.は、そのように乱れた体質を健全化するレメディの代表です。
このレメディの人は、泌尿器系や生殖器系との関係が深く、
皮膚には「カリフラワー状」のようないぼもできやすいです。

予防接種の後の悪化にもよく使われるレメディの1つです。

ホメオパシーの世界では、レメディのイメージと、
映画や小説の登場人物のイメージを重ねてみることがよくあります。
このレメディのイメージは、ピノキオのようだと、
海外のホメオパスから聞いたことがあります。
ディズニーアニメで、私は、ピノキオを見たことがあるのですが、
ゼペット爺さんがピノキオを作り、女神の魔法で人間になったとき、
はじめてしゃべった言葉が、「そっとさわって、壊れやすいから。」
だったと思い出して、驚きました。

ピノキオは、よい子になるつもりで、学校に行こうとしますが、
悪い友達にそそのかされて、おじいさんに嘘をついて、
こっそり芝居小屋に行ってしまいます。
Thuj,は、罪悪感のレメディでもあります。人目をはばかるような、
行ってはいけない場所に行ってしまう・・・どこか「性病」のイメージとも重なります。

クジラのおなかに閉じ込められたおじいさんを助けに行きますが、
Mind; DELUSIONS, imaginations; Animals, of; abdomen, in
お腹の中に動物がいるかのようという妄想の症状を彷彿とさせられます。

嘘をつくと、鼻が伸びてしまいますが、Thuj.の皮膚症状の、
「茎のあるようなイボ」のイメージに重なります。

Thujの人は、自分を弱く醜い存在だと思い込んで、きれいに見せようとします。
秘密主義。弱さをカバーしようとして、何事もやりすぎてしまう過剰感。

このレメディイメージにぴったりなのが、画家のアンリ・ルソーの作品。
静かで、謎めいた作品の数々。
野生の動植物も、人々の営みも、あまり「命」の躍動感を感じることはありません。
「命の木」というこの植物の対極の世界を感じさせてくれます。

画家の作品や小説家の物語の中にも、
Thuj.的な存在が、人知れず鎮座しているのかも知れません。