ホメオパシーとは
ホメオパシーが初めての方に、簡単にご説明させていただきます。疑問がございましたらはじめてのホメオパシーでご質問ください。
ホメオパシーとは何ですか?
ホメオパシー(Homeopathy)は、Homeo(似た・類似した)+Pathy(苦しみ)という造語で、
「似た苦しみ」という意味です。ギリシャ時代から知られているとても古い療法です。
似たものが似たものを癒す。ある症状を引き起こすものが、それに似た症状に苦しむ人を癒す。
などと説明されています。
ホメオパシーとは、類似療法のことで、その原理は、「類似の法則」を元にしています。
類似療法は、私達がよく知っている対症療法とはまったく違うものです。
対症療法のように痛みなどの部分的症状を押さえ込んだり、感じにくくするものではありません。
こころとからだ全体に働きかけ、心身全体を癒してゆくことで、
活力あふれる健やかな状態に整えることを目的とした自然療法です。
ですので、ホメオパシーのことを「西洋の漢方」と呼ぶ人もいます。
そして、ホメオパシーで使われるものは、レメディと呼ばれる小さな粒状のものです。
この粒は、この広い自然界にある物質を薄めに薄めて作られています。
現在の科学では説明できないほど薄めたものですが、このレメディには人の自然治癒力を引き起こす力が含まれています。そして、レメディの種類は3000種類以上ありますが、訓練された専門家(ホメオパス)によって
一人一人に最適なものをたった1種類だけ選びます。すごいですよね!
また、その選ばれたたった1種類のレメディは必要最小限度しか使われません。
1ヶ月間に数粒程度ということが一般的です。
このように、ホメオパシーは私達にまったく馴染みのない方法であることや、薄める度合いも半端ではないため、
少し理解しにくいものですね。しかしインドや欧州はじめ、世界中で盛んに行われています。
ホメオパシーの世界では、日本やアメリカは後進国です。
このたった一つのレメディ選びのためには、専門家によるコンサルテーション(セッション)が必要です。
2~3時間以上の時間を掛けて、こころとからだ全体で起きている乱れを探って行きます。
もう少し類似療法(類似の法則)について詳しく教えてもらえませんか?
言葉ではお伝えしにくいので、身近な実例を挙げさせていただきます。
実は類似療法(ホメオパシー)は昔から私達のごく身近にあるものです。
私達も気付かずに利用して来ています。
例えば・・・
- 火傷をしたら、冷水ではなくぬるま湯(熱を持つもの)を使うと快癒する。
- 失恋した時には、悲しい音楽を聴くと癒される。
- 喉がヒリヒリ痛いときには、喉をヒリヒリさせる作用のある生姜汁を飲むと痛みが軽快する。
- 発熱しているときは冷やさないで、布団をかぶって暖めると汗をかいて快癒する。
- 暑い日には熱いお茶を飲むと身体が楽になる。
- 同じ病気をもっている人同士だとお互いに癒される。(患者会やアルコール依存の会)
- 油汚れは油から作られた石けんで落とす。
- 自分の状況よりつらい経験をした人を知ると楽になる。
- 星の光は太陽が出ると消える。
- トイレの異臭はより強い臭いのする芳香剤で消す。
- 昔、戦争時に太鼓を叩いて、砲弾の音などを消し、兵士の恐怖心が起きぬようにしていた。
- 昔、葬式の際、大声で泣くという役割の女性たちがいた。彼女たちが泣き悲しむことで、一番辛い気持ちである家族の悲しみを癒した。
これらの実例を読んでいただければ、理解していただけますでしょうか?
ただ、問題解決のためには、逆なものを使う場合もありますが、似たものを使った方が良い場合も多いということですね。
このことは、頭で考えると違和感がありますが、実際に経験してみれば、誰もがうなずけるものです。
これは、この世の一つの法則(類似の法則)です。何故こうなるかは説明できず、「ただ、そうなっている」ということなのですね。
本当に落ち込んだ時、元気いっぱいな誰かから「頑張れ!」と言われたら、どんな気持ちになりますか?(これは逆のものですね)
それよりも、自分と同じように、ひどく落ち込んだ(経験のある)仲間が、ただそばに居てくれるだけで、どれだけ楽になるかわからない。そうした経験はありませんか?
このような場面でも類似の法則を経験することが出来ます。
類似療法(類似の法則)は、この世に対する観察と人の経験から分かってきたものなのですね。