このたび、荻野先生によって「CHKクラシカルホメオパシー（ホメオパシーの寺子屋）」が開設されましたことを、心より喜んでいます。
日本においても、ここ数年間でホメオパシーの認知度と期待度がますます高まってきていることを実感しています。それは、ホメオパシーを本質的な健康回復法と確信し、実践しているものにとっては、本当に有難く嬉しいことです。しかし同時に、より質の高いホメオパシーを皆さまに提供していかなくてはならないという責任も強く感じております。その、より質の高いホメオパシーを提供する、ということの非常に大事な土台として「教育」ということがあると思っています。

荻野先生はホメオパスとしても人間としても、私のとても尊敬する先輩の1人です。特にホメオパシーに対する真摯な態度と情熱には、私はいつも刺激を受け、我がことを反省させられたり、また励まされたりしてきました。荻野先生は早くから、ホメオパシーによるセルフケアの普及やホメオパスの教育に本当に多くの力を注いできました。時には、私もその場に参加させていただいたりもしましたが、その軽妙かつ確かな語り口と、それを支える哲学的な土台の確かさと広さには、いつも感心させられました。

その荻野先生のライフワークとも言える、「CHKクラシカルホメオパシー京都」がついに開設の運びとなりました。今まで以上に、セルフケアの普及とホメオパスの教育に力を入れようとしています。前述した「教育」というのは、広い意味ではその両方を内包しているものです。一般の方に向けても専門家を目指す方に向けても、それぞれの立場に応じた形で本当に確かで大切な内容をお伝えし、その知識と実践における経験を通してそれぞれに必要な学びと自己成長がなされることが理想だと思います。ホメオパシーの内包するものは、本当に奥深くかつ広大なものです。それぞれのホメオパシーの学びの中で、本当にさまざまな人にさまざまな形での学びと成長がもたらされると信じています。

だからこそ、その「教育」の内容が問われているということもあるでしょう。荻野先生は、ハーネマン以来のホメオパシーの本当に確かな基本に立ち返ろうとしています。そこにこそ私たちが土台とすべきホメオパシーの本質があり、それを通してこそ健全な学びと成長があると考えているからだと思います。そして私も同じように思っています。日本におけるホメオパシーの健全な発展のために、少しでも多くの方にそこに触れて欲しいと思います。